この映画は、伊勢監督が25年間取り続けている奈緒ちゃんとその家族のドキュメンタリー映画です。
「奈緒ちゃん」、そして「ぴぐれっと」とこれまでの作品の継続的なドキュメンタリーです。
前作を見ていないとわかりにくいところもありましたが、ひとつの家族を継続的に追いかけた作品ということでユニークなものでした。
作品としては、障がいを持つ子供の家族という視点で、夫婦の会話が中心でしたが、もう少し全体構成を考えて編集されたらよかったかなぁと感じました。
25年間こうして靴を磨いてきたという母の映像は、まんがさざえさんを思い浮かべるような日本的な夫婦の姿が映し出されて印象的でした。
上映後、伊勢監督とこの映画の主演ともいえる奈緒ちゃんのお母さんの対談でした。
その中でこの映画の中の家族を継続的に映すことの難しさなど語ってもらえました。

(こば)